『活性水素水』『電解還元水』は疑似科学なのか?~まとめ~

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『疑似科学とされるものの科学性評定サイト』から、

今回は【社会的観点】から見た活性水素の評定と

総評を見ていきます( ´ ▽ ` )ノ

 

 

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【社会的観点】

その言説が社会とどのように関わっているかという点を

  • 社会での公共性
  • 議論の歴史性
  • 社会への応用性

 

の、3つの項目で評定しています。

 

 

社会での公共性(低)

「活性水素それ自体の研究」と

「活性水素が人に及ぼす影響」

の意味が混同されてるため、

 

「活性水素」=「健康効果のある活性水素水」として

一般に広まっているが

現在それに対応する統合的な研究機関がなく

 

商業的、経済的な意味として

活性水素水言説が利用されているだけと考えられる。

 

 

議論の歴史性(低)

そもそも「活性水素水言説」の歴史が単純に浅い。

 

さらに、既にある批判、指摘に対し

主に商業団体側が真摯に受け答えしているとは言い難く

そういう意味で歴史性は低いとする。

 

 

社会への応用性(低)

活性水素の「基礎的研究」から、

「実用的、応用的研究」へのプロセスが

バッサリと省略されており、

それが意図的と見受けられるが、

 

それに対して是正される(改め正される)気配はなく

ビジネスだけが先行している。

 

よって応用性も低評価とする。

 

 

 

つまり、社会的にみると、

まだまだ効果もはっきりしていないのに

 

『活性水素言説は利用価値が高い!!』

とみた、主に商業団体側が、

”活性水素”というネーミングを用いて

どんどん商品化している、という事。

 

これは、石川教授も言ってますが、

「科学と社会とのコミュニケーションを考えるにおいて

非常に頭の痛い問題であり、

活性水素言説のみに見られる兆候ではない。」

 

んですよね・・・(;’∀’)

 

 

いつの時代も

科学を装った商品っていうのは存在するもんです。

 

特に、昔と違って情報過多な現代だからこそ!

一人一人が、ただただ情報に流されるんじゃなく

時には多少の疑いを持って|д゚)

情報を取捨選択する能力が必要になってくるわけです!

 

 

では最後に、

 

このサイトでは、評定してきた言説に対して、

『科学』『発展途上の化学』『未科学』『疑似科学』

例外として『判断保留』

という形で評価しています。

 

さて、『活性水素』の最終評定はいかにーーー!?

 

 

 

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総評

 『疑似科学』

本言説の特徴は

電解還元水や活性水素水が何を意味し

どのような働きを持っているのかが

極めてわかりにくくなっていることである。

 

活性水素水言説では、

抗酸化作用を健康効果における”大動脈”

としているが、

 

仮にヒトに対しての抗酸化作用があったとしても、

そこから健康効果に結び付けるには

まだいくつもの段階を経る必要があり、

仮説検証を繰り返し行わなければならない。

 

現在の活性水素水言説は

商業的な側面が強すぎるため、

行き過ぎとなってしまっている。

 

よって、具体的疾患への効果などは

「まだよく分からない」

とするのが妥当だと考える。

 

 

 

ーという結果となりましたΣ( ̄ロ ̄lll)

 

そうですよね、

ほとんどの項目での評価が(低)でしたから・・・

 

またここで、

投稿されてるコメントを交えて見ていくと、

 

「電解水(呼び方はさまざまだが、電気分解によって

陰極側に出来た水の事)が胃腸症状の改善効果があると

厚労省が認証しているがこれについてどうお考えか?

電解還元水を疑似科学とするなら科学的に反証すべきで、

ある部分否定するならキチンと分けるべきです。」

 

といった内容のコメントに対し

 

「現に”認められていること”を否定しているのではなく

胃腸改善効果と一口に言っても広すぎるので、

特定疾患への効果など、

わかりやすい研究成果をご提示頂ければ良いのですが・・・」

 

と返答してます。

 

しかし別のコメントでは、

家庭医療機器の製造メーカーの社長さんから

電解還元水の”胃腸改善効果”について、

 

「元々の効能、効果としては『慢性下痢』『消化不良』

『胃腸内異常発効』『制酸』『胃酸過多』でしたが、

平成4年に二重盲検による再検査が行われ、

効果および長期飲用の安全性は確認されており

効果効能を一般消費者にわかりやすく変えるとの意向で

『胃腸症状の改善』になりました。」

 

と説明しています。

 

 

 

 

また、

「九州大学や順天堂大学が水素水の経口摂取が

パーキンソン病に効果があるという論文を

出しているようです。

順天堂大学の論文はヒトによる治療です。

 

これについてはどうお考えですか?」

 

という質問に対し

 

「当該文献を調べたうえ、

何らかの形で回答を示したい。」

 

としています。

 

 

 

さらに、水素医学研究第一人者の太田教授も

臨床試験に関する論文(主に水素水の引用効果について)を

いくつか添付したうえで、

 

「正統的な科学とニセ科学を混同させることは、

正当な科学の恩恵を人類が受ける機会を逃すことになります。

是非、水素水と活性水素水は別物である事を

明確にしてください。」

 

とコメントしています。

 

 

 

このように、ほとんどのコメントが、

どちらかというと”意義あり!”という内容ですが、

 

中には、有機化学研究社の方からのコメントで

 

「そもそも生物において

水素原子を取り込む代謝系は存在しません。

理論の論理性・体系性はともに

(低)ないし(無)と判定するのが妥当と考えます。」

 

というものもあり、

それに対しては

 

「ご意見を参考にし、生化学分野の専門家を交えて

今後の方針とさせて頂きます。」

 

と回答しています。

 

 

 

本当に改めてですが・・・

 

人間の身体って、

まだまだわからないことだらけ・・・(;´・ω・)

 

 

 

なんかすごいシンプルな感想ですが・・・(^▽^;)

 

 

 

また新たな情報がわかったら

お知らせしたいと思います( ´ ▽ ` )ノ

 

 

 

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